今週の巻かないで作ったのは
甘麦大棗湯クッキー。
甘麦大棗湯は言わずと知れた
張仲景の金匱要略にある
臟躁のための方剤。安神薬のひとつ。
組成は、甘草9g、小麦15g、棗十個という、
たった三種の食物。
中医学的に言えば,
五志が極まって化火し、陰を傷つけ、
臓腑が渇ききった臓躁。
端的に言えば、子供と女性のヒステリーのための薬。
近年嫌われがちな小麦が君薬。
心陰を養い、心の働きをサポートし、
心をあるべき場所に戻し、
不要な熱を冷まし,落ち着ける。
助手役、臣薬は甘草で、要の心肝を助ける。
棗は佐使薬。脾胃を助け、乾きを癒す。
甘味で潤し補い、精神を支える心と肝を整え、心が整う、そんな方剤。
クッキーはおいしく食べるために、甘草を減らし,麦芽糖と油をプラス。
売ってもいいくらい美味しい😆
我が家の保護犬はなは,虚弱なヒステリー体質で、
泣き叫んで散歩に出られなかった仔犬の頃、
カリカリにエキス剤をぱらりとふりかけ、
楽しく散歩できる様になったのも今は思い出。
コメントをお書きください