店先に東北の梅が並びはじめた。
梅の季節が去ってゆく合図。
そして本日、七月。
令和二年も半分が過ぎた知らせ。
2か月以上自粛をしていたはずが。
いつも通りに時間は消えてゆくなあ。
ここ4~5年。
料理、特に保存食の味付けが変わった。
保存性を高めるため、
否応なく多めに使っていた
塩や砂糖をぎりぎりまで減らし。
どこまで保存できるのか年単位で観察し。
自分の味覚にフィットしながら、
保存性を保つ割合がようやく安定してきた。
ジャムやマーマレードもしかり。
梅ジャムは6年前まではこんなだった。
いずれ上書きしなくてはならないほど変わったなあ。
黄熟梅は完熟させることから。
梅干し用に取り寄せた南高梅を
数日おいてまんべんなく黄熟させる。
要するに、最高に酸っぱくするわけ。
これでえぐみはほとんどないが、
その年の成り次第なので
2~3時間水に放つもうひと手間を。
あとは果肉を削ぎ切り、
糖分と煮詰めるだけ。
酸味が強ければ甘くしたくなるのが通り。
でも。
少量だけ作る完熟梅ジャムは100%自宅用。
食べるのは私だけだから、とことん私好みに、
酸味を楽しめるぎりぎりの甘さ、重量の25%の国産蜂蜜で煮る。
黒糖を使った時期もあったが、梅に申し訳ない彩になるので今は蜂蜜。
蜂蜜の糖度は80%程度だから砂糖に換算したら20%を切る。
背筋をぴしゃっと叩かれるほどに、とにかく酸っぱい。
普通に食べたいなら、砂糖35~40%で作るのがお勧め。
明日は普通に作る甘さ控えめの露茜ジャム。
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