庭の実りは、極々ささやか。
一粒たりとも無駄にしたくないのに、
日々、ヒヨドリと争奪戦。
ま、おおむね負けてはいるけれど。
一粒摘んでは冷凍庫へ。
そんなことを繰り返していると、
季節の終わりには結構な量になっている。
マルベリー(桑の実)の季節が終わり、
庭のベリーの季節が始まる。
その前に、昨年収穫後、
冷凍しっぱなしだったベリーを
なんとかしなくちゃ。
ということでようやく加工。
樹が老いて昨年切ってしまったブラックベリー。
大きく酸っぱい、おいしい実もこれが最後。
そして二年目のラズベリー。
去年からほとんどヒヨドリに食べられてしまうブルーベリー。
それに今年のマルベリーとワイルドストロベリー。
ブラックベリーもラズベリーも
種が多い。
食べられないほどではないけれど、
ブルーベリーに比べ、
飲み込むには大きく硬いので、
濾すことになるのだが、
これが一苦労。
弱火で15分ほど煮て柔らかくし、
ハンドブレンダーで粗くつぶし、
粗めのざるで濾す。
ハンドブレンダーにこびりついたものは
白ワインの中で洗い、わずかも無駄にしない(笑)
濾す作業はえらく大変で。
小一時間ヘラを押し続けるから、
ザルにこびりついた
わずかな果肉も無駄にしたくない。
ブレンダーを洗った白ワインで
洗い流して、微量も回収。
鍋に移し、その白ワインを注ぎ、
味を調える程度の蜂蜜、
酸味を補う微量のレモン汁で
ひと煮し、瓶詰めし、煮沸脱気。
そのままでおいしいベリーたち。
甘味も酸味もほとんど加えない。
血糖値コントロールしている母に
渡せる一瓶は、
私も心安らかに食べる事ができる。
自分で作らなくては手に入らない、大好きな味。
ひと匙口に運べば、裏ごしの腕の疲れなんてどうでもよくなる。
のだけれど。
毎年、取り掛かるのに、逡巡するなあ(笑)
一粒たりとも無駄にしない、ということは、これではまだ終わらない。
続きはまた明日にでも。
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