ピクルス液とか煮豚の煮汁とか。
たくさん残り、使いあぐねがちなもの。
これらの使い方は、
著書やクラスでもさんざん紹介済み。
先々週、いや、もうちょっと前。
久しぶりに作った酢醤油漬け。
何度か質問を受けたことがあったが、
写真で紹介したことはなかったので、
本日はそのつけ汁の行く末を。
■キュウリとミョウガの酢醤油漬け
キュウリ4本*400g
みょうが8本*150g ショウガ50g
A(味醂・酒各50ml だし昆布3cm角1枚)
B(酢250ml 薄口醤油60ml 好みで赤唐辛子)
①野菜は食べやすく切って清潔な保存瓶に入れる。
②Aを小鍋に入れて煮立ててアルコール分をとばし、Bを加え、①に注ぐ。
冷めたら食べごろ。冷暗所保存14日間。
我が家にしてはややしょっぱめ味だが
冷蔵庫に空きがなく、20℃を超える室温で安全に保存できる仕様。
野菜は大根、カブ、セロリ、ニンジンなど、手近にあるもの総量600gで代用を。
さて、本題の残ったつけ汁。
手っ取り早く使い切るには煮豚がお勧め。
■さっぱり煮豚
豚肩ロースまたは好みの部位600g程度
酢醤油漬けのつけ汁全量300ml程度
①肉と煮汁を鍋に入れ、キッチンペーパーで落し蓋をし、蓋を5㎜ほどずらしてかけ、弱火で40分煮る。
肉がぎゅっと入る小さめ鍋を選べば、
煮汁が程よくひたひたに。
肉が汁から飛び出ているなら、20分経ったところで裏返せば大丈夫。
冷めるまでおいて、肉を取り出す。
煮汁はもちろん保存。
かたまり肉のほか、スペアリブ、鶏肉、手羽先などでもおいしくできる。
酢を使った汁で煮る際、心配しがちなのが酸味。
一度役目を終えた漬け汁は、酸味も塩気も穏やかなので、
煮豚の味も想像以上に薄味な仕上がりになる。
酢の酸味の多くを占める酢酸は118℃にならないと揮発しないが、
40分煮ている間に湯気とともに徐々に抜けるのでさらにまろやか。
酸味はほんのり感じるが、5月の陽気ならかえっておいしく感じる程度。
酢の力で保存性が良く、肉はいつも以上にほろりと柔らか。
煮豚の保存期間は冷蔵7日。煮汁は冷蔵14日。
この煮汁の行く末はまた明日に。
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