外出できないっていうのに、
清々しくも晴れわたる空。
最高の休日日和。
窓を開け放ち、気分だけ満喫。
八十八夜も過ぎ、
五月五日は立夏。夏の入り口。
春を感じる間もなく、夏。
はやいもの・・・。
春の香りのひとつが野ブキ。
地域により大分異なるが。
3~6月あたりが出回り時期。
寒い地域ではこれからで、
東京では旬が過ぎる頃。
落ち着きなくすぎた春の諸々を
時間のある今、
香りとともに思い返す、
そんな一皿。
材料
野ブキ250g チリメンジャコ10g 油揚げ1枚
ごま油大さじ1/2 A(味醂大さじ21/2 醤油大さじ2 水カップ1/3)
①フキは皮をひき、水にさらし、食べやすく切る。
②ごま油でチリマンジャコとさっと炒め、Aを注ぐ。
③混ぜながら3分ほど煮、油揚げを加えて汁気がなくなるまでひと煮。
野ブキは、薄味でも濃味でもおいしい。
この春一度も食べていないなら、
フキと油揚げだけを
だし汁250ml 酒・薄口大さじ1
程度の薄味で煮含めるのがおいしい。
今回の炒り煮は
保存性を考えてやや濃いめなので、
4~5日はおいしくいただける。
フキは薬用植物で、
古くから、鎮咳袪痰に用いられてきた。
ただし、薬用ということは
毒性も併せ持つということで。
フキトキシンと呼ばれる
ピロリジジンアルカロイドを含む。
フキは地下茎で増えるが、
そちらには食べない方がよいほどの含有量。
香りとほろ苦さを楽しむなら、
鮮度の良いものを下茹でせずに調理するのが断然おいしい。
多かれ少なかれ、全ての植物に毒性は含まれるのだし。
とはいえ。
食べる量を鑑みて、下茹での下ごしらえを付け加えてどうぞ。
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