不安定な天候続きで、
干し上げに頭を使ったが、
変わらずおいしく仕上がった梅干し。
こういった古典的な漬物は、
些細な事でも変えるのは怖いもの。
梅干しは1年以上室温に置くし、
5,6年寝かせることもままある。
近年の高温多湿も
かなりの不安要素でもあるし。
それに。
「古典的に作るのが一番おいしい」
という思い込みが、重くある。
塩分20%が普通だった頃もあるが、
正直なところ、今は
15%塩分でも強すぎて、
そうそう、食べたいとは思わない。
考えてみたら、
漬物で、ここまで濃い塩で漬け、
そのまま食べるのは、梅だけ。
そんなに濃くしなくても
保存性は保てるはずなのに。
数年前、小梅からはじめ。
安全を確認しつつ、塩を減らし。
今の我が家の梅漬けの塩分は
10%にはるかに満たない。
どんなものでも、
少量漬けはリスクが高いので、
保存性、味やら色の変化などなど、
室温保存で経過観察しているが
3年以上置いたものも
何一つ変わることなく、
普通においしい。
「塩梅」という言葉を引き合いに
塩を減らすとおいしくない。
なんてことも言われていたし、
私も語っていたことはあるけれど。
そんなこともない。
思い込みとは恐ろしいもの。
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