雨ばかりだった今年は
キノコ類が豊作だそうで。
とはいえ、天然物は流通には乗らないので
自然の近くにいなければ
その恩恵にあずかることは、ほぼないのだが。
稀に店頭で手にできることもあって。
石突に土が残り、大きさもまばらな
無骨な姿で並んでいたのは平茸。
しめじの原種といったところか。
焼くのがいいのか、煮るのがいいのか。
迷った末、酒蒸し。豊かな香り、心地よい歯切れ、う~ん、美味。
シイタケ農家の方が、おいしく食べるのに必要なのは何より鮮度だと言っていたのを思い出した。
このキノコもとりたてを味わいたかった、と、己の強欲さに呆れつつ。
天然物ほど、鮮度に勝るおいしさはないのだろうなあと、想像を膨らませた一皿。
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