朝夕の清涼が心地よい秋の入り口。
昼も幾分凌ぎやすくはなったものの。
動き回り、相変わらず汗を流す日々。
熱の発散が下手なようで、
神無月を目の前にしても
ひんやり冷たいものがおいしく、
いまだ手放せないのが炭酸水。
それでなくとも
胃腸に負荷をかける仕事。
元来さほど丈夫でもないし。
いかんなあ。と、思いつつ。
目先の欲求に負け続けている。
いやほんと、いかんなあ・・・・・。
反動なのかどうか。
お腹を助けてくれる
ハーブやスパイスがしっくりなじみ、
あれにも、これにも、と。
あたたかな香草茶が
おいしいと感じるまでもう一息。かな?
例えば調味料。
何を選ぶかで味が全く変わる。
だから、ほとんどの調味料を
仕事のレシピ用と
自家用で使い分けている。
これがいいのか悪いのか。
例えば、普段使う味醂は
甘味とコクが強く。
使用量が少なく済み、
砂糖も必要としないほど。
雑誌や書籍にのせたレシピを参考に
再現する人のことを考えると、
その味醂でレシピ構築するのは
いかがなものか。
味醂ほどの差はないが、
醤油もしかり、酢もしかり。
そして。
味醂以上に差があるの味噌も。
そう思っていたのだけど。
味噌の味比べをし、
皆の反応を見て、
そこまで考えなくてもいいのかも。
なんてことを思い始めた。
そろそろ考えたい
台所のダウンサイジングにもなる、
はず、だし?
惑い中ではあるけれど、
もう、シンプルでいいかな。
サクッと白黒つけられるほど、
シンプルなものは少なくて。
「それはそうだけど、でもねえ」
なんて、日々、日和りっぱなし。
急に思い出したのだけど。
中学だか高校のころ。
討論の時間があった。
今ならディベートというのかな?
自分がどう考えるかに関係なく、
二つに振り分けられ、
相手と論戦するというもの。
自分自身の思想を擁護するときは
いつだって弱さが見え隠れし、
攻めあぐねたりするのだけど。
所詮授業中の机上の空論。
相手の弱みを突き、
自分側の思想を固めるのは、
ゲーム感覚で面白かった。
あまり盛り上がりはしなかったけど。
授業では、その結果が何かを生み、
何かを滅ぼすわけでもないから、
楽しいなんて思えたわけだけど。
現実はそんなに単純じゃない。
う~ん。決断は難しい。
体を動かすことが好き。
仕事や生活の諸々を
すこんと忘れ、ただ、汗を流す。
なくてはならない時間。
貴重な気分転換なはずの運動で、
疲れが残るようになり。
体力低下を否応なく感じるこの頃。
仕事も体力勝負なので、
影響が出ないようにと、
強度や時間を減らしたのだけど。
それはそれで、
物足りなさにとらわれ。
微かな苛立ちが付きまとい
気分転換にならないという事態に。
でまあ、もうしばらく、
疲れることを楽しんでみようか、
と、思いなおした。
どこまで頑張れるかは未知数だけどねえ。
庭のミョウガは
すっかり終わってしまったけれど。
このタイミングで店頭に並ぶのが
東北のミョウガの大袋。
色濃く、香り豊かに、
みちっと大きく育ったものが
500g、1000g、ざっくり詰まっている。
ピリリと強めのあくを感じるが、
その具合が、庭からとってきたまんま。
でまあ、どうしても買いたくなる(笑)
さほど日持ちするものでもないので
薬味やみそ汁、天ぷらにした後は、
おなじみの保存漬け。
クラスでも作った
黒酢漬け、梅酢漬けに、
赤しそ漬け、味醂醤油漬け、
昆布酢漬け、みょうが味噌。
などなど、いろいろ。
暑さもひと段落し、
料理時間の楽しさも戻ってきた。
さて、次は、栗、よねえ。
太鼓の音やざわめきが、
風に乗り、四方から流れてくる
秋祭りの週末。
まさに、秋、な、空。
安定とは言い難いけれど、
夏の日々を考えれば、
はるかに静穏。
今年の厳しさは
虫たちにも同様だったようで。
茎だけになったハーブや、
葉を食べつくされた枝が
ようやく目につくようになり。
虫を狙う雀の来訪が増えた。
今年はニラの花芽が少ないが。
毎日少しずつ頂け、これで十分。
いつも通りでいられることの
ありがたさが沁みる、連休。
今月のクラスもすべて終了。
まさに今、中秋の食卓に
並べていただきたいあれこれ。
ご参加くださいました皆様。
ありがとうございました。
時間が許せば、
味噌仕込みもしたいねえ。
なんて話もしましたが。
ざざっと探すだけでも
たくさん講座があるようで。
わざわざここでするほどの
こともないかなあ、とも。
ま、必要があれば
自ずと機会はやってくる、かな?
一晩でめっきり秋になった東京。
あいにくと雲はどっしり厚く。
お月見はおあずけでしょうか・・・。
お知らせが遅くなりました。
9月4日に新刊が刷り上がりました。
少しずつ秋が広がるこの頃。
あたたかなスープは冷たいものを食べ、
飲み続けた夏冷えのお腹に
力を取り戻す助けになります。
ご興味がありましたら、
ぜひ手に取ってごらんください。
この本の内容は
スープレシピ からの抜粋と
低糖質の主食やスープなど、
新たなレシピを合わせ、
再編集したものになります。
ご了承ください。
取り寄せた大豆と
麹のストックが沢山あり。
どうせなら、と。
3パターンの割合で
味噌を仕込んだのが今年の初め。
4か月ぐらいで仕上がるように
麹を多めにしたのが色の濃いもの。
そして、一番薄いのは
麹をぐっとへらしたもの。
真ん中はその中間ぐらいの麹割合。
どれも同じ場所において熟成中。
一度に並べて味を比べれば、
一番おいしいと感じるのは
麹の少ないタイプなのだけれど。
どれもがそれぞれのおいしさで。
甲乙をつける必要もない、なあ。
まとめて仕込んで長く食べるのなら
麹は少なめが良いだろうけど。
保存場所等の都合もあるだろうし。
今週と来週のクラスでは
ご希望があれば味比べをしましょうね。
インスタで一足先に
お知らせしましたが、
が発刊になりました。
A5判 98ページ 1100円
主婦の友社刊
新たに撮影したレシピと
こちらの本から
手軽に作れるものをセレクトし、
再編集しました。
ご興味がありましたら、
ぜひ手に取ってごらんください。
最近、糠漬けの古漬けがおいしくて。
じっくり漬け込み、発酵の酸味を堪能し、
今年の夏を乗り切りました。
(上の写真は書籍のものではなく、我が家の食卓写真です)
欠かすことがなかったのは新ショウガの古漬け。
おなじみきゅうりやカブ、ゴーヤもなかなかです。
どれも2日以上漬け込み、
細かく刻んできゅっと絞っていただくのがおすすめです。