大晦日。
いつもの年と変わらず、
なじみの和菓子屋でのしもちを買い、
ミニミニサイズだけれどお供えもした。
おせちは年々省力化しつつあり、
今は、2日間で作り上げる程度だが、
それも粛々と進行中。
濃い味がしんどくなった親たちのために、
薄味に、軽めに、と心掛けるのだが、
料理によっては、しっかり甘い、
昔からの味が嬉しいものもあるようで、
あれこれ小さな試行錯誤が続き、
毎年少しずつレシピを上書き。
年末の食事は、
冷蔵庫の作り置きおかずの消費が必須。
いつも助けてくれていた当座煮は
炊き込みご飯となり、チャーハンとなり、
忙しい時間をしっかり助手。
来年もおいしいご飯を食べられますように。
皆様、今年もたくさんお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。幸多き一年になりますよう、お祈り申し上げます。
フリーランスは気ままで自由。
・・・・だと思われがちだけれど、
職業ジャンルとして確立しているかすら
微妙なところだけれど、
最も自由度が少ない分野なのではないか、
と思ったりする。
仕事が続かなければ、失業とイコールだし。
フリーランス業の多くの人は
やってくる仕事を断ることなんて
できないだろうなあ。
仕事仲間のデザイナーが、
子供の病気でわずか数か月仕事を休んだら、
その間に失った仕事は
二度と復活しなかったと嘆いていた。
彼女は絶対に仕事を続けたいから、
次の子を妊娠した時、産休すらしなかった。
全ての時間を仕事にささげてしまっては
生きている意味もなくなりそうだが、
バランスをとるのはとても難しい。
ケーキを切り分けるように簡単に切り離すことができればよいのだけれど。
なんて、取り留めのないことを思ったりするのも、年末だからかなあ・・・・・
御用納めという言葉が
今も使われているのかどうか。
暮れの仕事仕舞いは
業種によって様々だけど、
なんとなく、28日が〆な気分。
近所の不動尊も今日が納め不動。
毎月の事だけれど、
屋台の設置がなされるのをみて、
ああ明日は28日だな、とようやく気付く。
年明けの仕事の打ち合わせや
経理、事務仕事を済ませれば、
私も一応仕事納めができそう。
我が家に人が来るのが苦手なはなは
連日撮影が続くと、ぐったり疲れるらしい。
何もしていないのに(笑)
まあ、あれだけ吠えるということは、
緊張しているということだろうから
仕方のないことかもしれないが。
とはいえ、翌日ぐっすり昼寝をすれば復活。
やけにハイテンションになったはなが走り回る今朝の我が家。
年内最後の撮影も無事終了。
年内に原稿を書き上げたいところだけれど、
締め切りが年明けになったものだから、
取り掛かる気持ちすら消失。
それでなくても、
仕事場と自宅の台所
そのほかあちこちの大掃除を考えると、
何もしていないのに、何もしたくない(笑)
そんなことは言ってられないのだけど・・・
先週の子供の料理教室で作った鶏ハム。
「冷めると煮汁がぷるんと固まるけど、
これは美味しいコラーゲンだから、捨てずに食べましょうね~」と言ったら、
教室が終わるころ、小さな女の子が「あのね、うちのお母さん、コラーゲン大好きなの」
と、ひそひそ内緒話に来てくれた。
うぷぷっの笑いをこらえ、「私も大好きなのよ~っ」と答えたものの、
子供達にはまだ必要なかったなあ・・・と、うらやましく思いつつ、反省(笑)
長い休日へと入った方も多い今週末。
子供達も冬休みだし、
家族で楽しむのにうってつけの暦具合。
いつもがどうなのかわからないのだけど
土曜朝の電車なのに、今朝はガラガラ。
会話の端も聞こえない車両は、
しんと澄んだ気配が広がりながら、
わちゃわちゃと楽し気な風が
ちらりと通り抜ける。
いつものマーケットも
普段とは異なる空気に覆われ。
そんな中、
仕事の事ばかりを考えている自分は
滑稽でもあり、日常でもあり。
ここ数年、
思い返すほどひどい災害の記憶ばかりで。
今日もつらいニュースが続く。
穏やかな心地で過ごすことすら、特別なことになりつつあるようなこの頃。
誰もが笑みを取り戻せますように、と、願う夜。
23日が天皇誕生日になって久しいが。
この辺りは、年内に納める仕事の山場で、
祭日を楽しむことができない。
クリスマスイブも、クリスマスも同様で。
仕事仲間と仕事をしながら過ごす日。
もちろん、スケジュールによって
休みになる年もあり。
そんな時は「どうしよう、何かしなくちゃ」
と、そわそわする割に、
何もしないまま終わるのが常だけど。
仕事で終わる1日も楽しく、
プライベートで
とろとろ過ごすのも
楽しいことに変わりない。
山ほど残った出し殻を佃煮にしながら、
今日ふと思ったのは、あと何年、
こんな年末を過ごすことができるのか、と。
いつも通りに過ごせる幸せに感謝しなくちゃなあ・・・・・・
朝風呂に入ったはな。
この間のセーターがだめだったのに、
バスローブが大丈夫なのは何故??
こっちの方がよほど動きにくいだろうに。
はなは、かなり慎重派。
未体験のものは、
肉だろうが、服だろうが、全て拒絶する。
子犬の頃食べたブロッコリーやニンジン、
お芋などは好きだけど、
たぶん、これから新しく口にする野菜は
食べないだろうなあと思う。
臆病とも違う、「頑固さ」
これは、個性の一つかもしれない。
撮影中、あきれるほどよく吠えるので、
私に怒鳴られっぱなし。
大人しくて、全く手がかからなかった。
と、思っていたじろだって、
よくよく思い出してみれば、
最初の2~3年、怒ってばかりいた。
そんなにすぐ、人に便利なわんこになるわけはないのだよ。と、自分を戒めた今日。
「料理する」ことは、
一年中変わりなく続くものだけれど。
「作るもの」は季節によって変わる。
特に仕事では季節の影響を大きく受ける。
少し前まで、
お菓子の撮影のピークは
夏の終わりから秋だった。
クリスマスやバレンタインの撮影が、
そのころに集中していたから。
書籍や雑誌がデジタル化した昨今は、
制作にかかる時間が短くなり、
撮影は少し遅くにずれ込み、冬に入って。
テレビの撮影は、もっと遅く、今頃。
とまあ、何かといえば、
スイーツの撮影があれこれ続き。
頬にニキビがポツン。
これがまた久しぶりなもので、痛い痛い。
食べなければよいといえば、それまでだけど。
試食せずに済ますことはあり得ないし、味見せずに人に出すこともできやしない。
「もう甘いものは十分」と言いながら、余分な次の一口がやめられない・・・のが問題・・・
何年前だったか忘れてしまったけど。
「プレッツエル」の本を
作らせて頂いたことがある。
今も書店かにあるかどうか・・・・・
ま、我が家には在庫がしっかりある(笑)。
企画をいただいた時にまずしたのは、
都内中のドイツパン屋に出向き、
プレッツエルを買い、食べることだった。
日本人好みの硬さ、香ばしさ、塩気。
各店、差があるようで、無いようで。
どのあたりを目指すか、
随分と悩んだものだった。
なぜ、そんなことを思い出したかといえば、
最近、頻繁に購入している「ヒンメル」で
見つけたプレッツエルの愛らしさが、
私の「ツボ」だったもので・・・・
その名も「チューチュー」
レシートにも「チューチュー」と印字され、
少しばかり恥ずかしく、少しばかり嬉しい。そんなパン。
どこへ行くのにも自転車。
15年以上愛乗している二代目ルイガノは、
ギアが入りにくくなり、
ところどころ錆び、
サドルは敗れ、かごは歪み。
まあ、あれこれ小さな不調はあっても
修理しながら乗っている。
我が家の周りは勾配が強く、
立ちこぎで頑張っても力尽きる坂が多い。
降りて押しながら登ることが増え、
年々、坂を上るのがしんどくなってきた。
そろそろ電動アシスト自転車かな、
と、思いつつも、
もう少し自分の足で頑張りたい気持ちと、
電動自転車のシルエットがいまいちで
決めかねていたのだけど、
ちょっとした勢いで購入してしまった。
おかげで今はすべての急坂が上れる。
なのに、何にだかわからないけれど「負けた」感じで、坂を上りきるたび気持ちがどんより。
処分しなくてはいけないルイガノにわざわざ乗ってみたりして、心が悪あがきしている。
まあ、すぐに「楽」に慣れてしまうにきまっているのだけれど。
ルイガノ、長い間ありがとう!
久しぶりに、子供達を交えた料理教室。
土曜日の早朝だというのに、
往路の電車の中は学生たちで満員。
それぞれのグループは
皆、揃いのウインドブレーカー姿。
通過駅のどこかで試合があったのか、
普段通りの土曜日なのかはわからないけど、
礼儀正しく、粛々とした雰囲気で、
心地よい満員電車時間だった。
教室に集まってくれた子供達の年齢は様々で。
ちょっと難しいメニューだったかしらと
皆の手元から目を離せない1日だった。
「もっと何かしたい!」という子もいれば、
「もういい」という子も。
成長途中の個性は、大人のそれと違い、
まとめるのは難しいものだけれど、
事前のリサーチ不足を反省。
比べて我が家の夕食は、しみじみ地味(笑)
作り置きの蕗の葉とおかかの佃煮が妙にしっくりはまり。なんだかなあ・・・・な夜。
寒さのせいかどうか・・・・・
近頃、食欲がハンパない。
試作の必要があって、
おやつ時に揚げたフリッター。
ひとつふたつ味見・・・・の、つもりが、
揚げたてのおいしさに手が止まらない。
このまま食べていたら、
揚げバットの中は空っぽに。
と、我ながら怖くなり、
どうにかこうにか強制終了。
揚げたてのおいしさは危険だわと思いつつ、
今夜は天ぷらが食べたいなあと、さらに揚げ物を欲している自分にびっくり。
台所の流し前には小さな窓があり、
狭いながらも東に向けて視界が広がる。
夕暮れに洗い物をしていると
眩しさが目の端に動くのを感じた。
雲間から月が顔を見せ始めたところだった。
まん丸でひときわ明るく、
澄んだ空に広がる切れ切れの雲に光を映し、
何とも美しい正円。
その清楚な美しさに、雑事を忘れ、
暫し、その軌道を追った。
どうやら、今年最後の満月だそう。
今年も残り半月。体調を崩す方も増えているようです。風邪など召されませんように。
たっぷりの雨が落ちた一晩。
雨音が大きくて眠れないな・・・・
と思ったはずが、
気が付けば寝過ごすほど熟睡。
雨は上がり、鳥の声が空を飛び交う。
ここ数日、大分乾燥していたのか
今朝のしっとりした空気がやけに心地よい。
子供の頃の味噌汁はいつも具だくさんで、
そこに卵を落としたものが好きだった。
冷蔵庫に2個ばかり残っていた卵をみて
久しぶりに作ってみようか、と。
こんな味噌汁を食べるのは何年ぶり、いや、何十年ぶりだろう。
おいしさがよみがえった、と、いうほど大げさなものではないけれど、懐かしさに包まれた朝食。
いつも陽だまりを選ぶはなは
寒がりなのか・・・な?
夜になると、人の掛け布団の下に
すすっと、入りこんでくる。
先代犬のじろは上掛けは嫌いだったので、
布団に潜り込んできたはなに
最初はとてもびっくりした。
外気温はそこそこ低めの方が活動的なのに
わんこベットでも上掛けをすると、
ぬくぬくとここりよさそうに寝る。
そんなに寒がりなら・・・と、
わんこセーターを買ってみた。
私にしては珍しくジャストサイズが選べ、
デザイン、色もはなにぴったり。
・・・・と思ったのだけど・・・・
着せた途端、ぶるぶる震えて膠着。
どんよりとうなだれ、悲壮な表情。
じろはベストとか平気だったので、
はなもそのうち慣れるだろうと思うのだけど
余りにも悲しそうなので脱がせたら、それはそれは晴れやかな表情で部屋中走り回り始めた。
・・・・・はい。もう二度と洋服は買いません・・・・・・
毎週末、
お久しぶりな友人たちとの集いがあり、
キラキラ眩しい都会へと出ている。
こんなところにまで?と思うほど、
LEDが瞬き、音楽が流れ、人波がうねる。
それでも。
バブルの頃の街を知る身としては
どの街も、人波が引けてゆくのが
ずいぶん早くなったと感じる。
ま、あの頃がどうかしていただけだけど。
師走も半ば。
年内に済ませるべき仕事を指折り数え、あれやこれや、微かにあわただしい心持ち。
味見したシュトーレンの断面の混沌が、私の頭の中の様で少しばかり親近感(笑)
長時間の留守番は、ほぼ未経験のはな。
子犬の頃から
昼間の短時間の留守番でも激しく吠え続け、
最近になって、ようやく
ご近所さんに「このところ落ち着いたわね」
といわれるようになった。
昨夜は初めての夜の長い留守番。
といっても5~6時間程度だけど。
その間、どのように過ごしていたのか
わからないのだけれど、帰ってみると、
トイレシートの上には大小いくつもの排泄。
トイレが上手にできるとほめてもらえると学んでいるので、心が落ち着くのかもしれないが、
それはそれは上手にシートを使いこなしていた。
ま、あれこれのいたずらは普段通りで(笑)、実際どうしていたのかは神のみぞ知る、ところ。
いずれにせよ、初めての夜の留守番は心身ともに疲れ切ったようで、
今朝は散歩も拒否し、陽だまりで微動だにせず朝寝中。
犬めくりカレンダーもはなのページにたどり着き、残り枚数は数えるほど。
去年より、確実に大人になっているよね。
差し上げたり、頂いたり。
なんやかやと、12月は贈答月。
とはいえ。
歳暮の習慣はないので
差し上げるというほど
大層なものではなく、
直接顔を合わせる機会に
今年も頑張ったね、と、いたわりあい、
少しばかりの笑顔を分かち合う、
ささやかなものばかり。
撮影やスタッフの集まる仕事の際は、
皆が持参したものが楽しく交錯し、
プレゼント交換のような楽しさ。
パネトーネやシュトーレンなど、
季節ならではの甘露は
重なることもあるのだけれど、
それはそれで、味比べなぞして楽しくて。
仕事をしているのやら、
おやつを食べているのやら・・・・・。ま、何をしてもそわそわと楽し気な12月。
小さな発泡箱で熟成中のシュトーレン。
私のレシピは、一般的なものに比べ、
加える洋酒漬けフルーツとクルミの量が
ハンパない。
さらに、生地の砂糖はぐっと控え、
東京の地粉(中力粉)100%なので、
みしっと詰まった焼き上がり。
手に持てば、ずしりと重い。のが、特徴。
洋酒漬けフルーツは16年程の古漬けと
2~3年の浅漬けを合わせて使う。
ドライフルーツも10年以上漬けたものは
アルコールの力でソースのようにとろけ、こねている間、形を維持できないので、
新漬けを加えないと、焼き上がりにフルーツの食感と彩が楽しめない。
なので、断面はレーズンやプルーンが緩んだ深紫色に点々と染まった生地で不思議な彩。
・・・・・の予定(笑)。
週末集ったドイツレストランのデザートに添えられていたシュトーレンは、
美しい黄金色にフルーツが点々と散る、端正なひとひらだった。
我が家の今年の焼き上がりの姿を想像してしまい、一人、にやにや、わくわく。
熟成期間が味を広げるシュトーレン。さて、味見のカットはいつにしようか。
暖かさが続く12月。
それでも、日差しは冬のそれで。
朝の時間、東の窓からは低く、長く、
眩しい光が差し込む。
食卓に届く朝の光は
仕事をするのに
ちょうどいい眩しさなもので、
パソコンを広げ、あれこれ処理。
すかさず、はなが足元でくつろぐ。
私の足元がいいというわけではなく、
椅子とテーブルの足が程よい安心感をくれるのと、何より、この日差しが心地よいからで。
まあ要するに、私とわんこが場所の取り合いをしているということなのだよなあ。
朝型生活のせいかどうか、
夜も10時を過ぎれば、眠くて仕方ない。
おかげで、最近、夜の外出はめっきり減り、
たまの友人たちとの集いに出かけるたび、
東京の夜の景色の変り様に驚く。
同じ景色を昼間眺めても
その変化をあまり感じないのだけれど。
冬ならではの
光輝くイルミネーションや
集う人たちの醸す楽し気な空気は
きらきらの鱗粉を一面にまいているようで。
こんなに東京の街は楽しそうだったかなあ、なんて、ため息が出るほど。
友人たちとおしゃべりし、笑いあい、食べ。パワーチャージ完了。さて、今週も頑張りますか。
台所には季節ごとに決まった仕事がある。
これは各家様々だろうけど。
一年を終える師走の台所暦は、
片付ける日、仕込む日、
新調する日、等々。
印をつけるだけでも気ぜわしい。
忙しいのなら、しなくてもよいのに
お楽しみの一つなのでやめられない
シュトーレン作り。
いつも通り、大小10本。
とはいえ、毎年全く同じというわけでもなく。
粉を変え、配合を変え、ドライフルーツを変え。
さらに今年は、スターター仕込みに1日。一次発酵1日。そして今日1日かけて二次発酵し、
今晩か明日焼き上げるという、4日仕込みスタイル。
ちょうど撮影がなく、仕事場に天板を放置するスペースがあったのでできたこと。
去年の味を覚えているかといえば、おいしい記憶しかなく(笑)
比較のしようもないのだけれど、焼き上がりが本当に楽しみ。
そういえば、発酵中のパン生地はわんこには最悪の食べ物だそうで。
はなが食べたがる香りはしていないけれど、今日一日、気をつけなくちゃね。
雨で始まった東京の師走。
今年は忘年会のお誘いが多く、
皆、今年は人に会いたい気分なのかなあ、
なんてことを考えていたのだけど。
私が週末の学校に通っていないから、
知らせをくれた久しぶりの友人たちに
会う時間がたっぷりあるのだと気付いた。
勉強することは本当に楽しくて、
大げさな表現だけれど
新しい世界への扉を開いてくれる。
通うことや勉強時間を作るのに疲れ
少しお休みしていたけれど。
休んだところで、
生活に余白ができるということもなく。
私にとっては、
勉強の時間を作るほうがずっといいみたい。
心機一転、心新たに
再び学びをスタートしようと決めた。
ふすまを使い切ったのでふすまパンの日々もいったん終了。
そして遅ればせながらクリスマスのためのシュトーレンの仕込み開始。
年に一度しか作らないので、何年たってもどきどきわくわくしながらの作業。
さて、今年はどんな焼き上がりになるだろう。